養殖用水でこんなお悩みございませんか?
- 海水温度の上昇による養殖環境の悪化
- 赤潮や有害プランクトンの発生リスク
- 水質管理にかかるコストと労力
- 安定した水量の確保が困難
- 災害時の水源確保への不安
近年の気候変動や環境問題により、養殖水産業は様々な課題に直面しています。海水温度の上昇や水質の悪化は、養殖魚の生育環境に大きな影響を与え、生産性の低下や品質の悪化を引き起こす可能性があります。
海水利用に関する法規制と地下浸透海水の重要性
法規制の概要
2001年の食品衛生法施行規則改正により、漁獲後の魚介類と活魚の取り扱いには、殺菌した海水または腸炎ビブリオの汚染のない海水の使用が義務付けられました。また、2008年の漁港における衛生管理基準では、良好または清浄な海水の使用が求められています。
殺菌海水の現状
これらの規制により、無殺菌の海水使用は実質的に不可能となり、多くの場合、濾過後に紫外線や電解による殺菌処理が行われています。
地下浸透海水の取水方法
さく井方式
陸上からのさく井工事で地下浸透海水を取水。コンパクトで低コストです。
海底集水管埋設方式
海底の砂中に集水管を埋設。大規模な施工が必要。
養殖用水に地下浸透海水を使用するメリット
- 海底の砂質層が自然な濾過装置として機能する為、フジツボやイガイ等の付着生物が濾過され
設備の維持管理費が軽減できます。 - 地下水は年間を通じて温度が安定しており、夏場の高水温対策に効果的です。
- 清澄な海水の取水が可能な為、海水と比べて水質が安定しており、赤潮や有害プランクトンのリスクを軽減できます。
- 水処理にかかるコストを削減し、長期的な経済性を向上させます。
- 適切に管理された井戸は、持続可能な水源として長期的に利用できます。
地下浸透海水は、陸上養殖に利用され、魚介類の飼育に適した環境を作り出すことができます。
地下浸透海水は、海洋から浸入した海水が干潟や砂地でろ過されて自然浄化され、陸地の地下まで浸透したものです。ほぼ無菌状態であり、年間を通じて安定した水温を保つという特徴があります
養殖用井戸の活用例
- 陸上養殖施設での使用
- 海面養殖の補助水源としての利用
- 稚魚の育成施設での活用
- 水産加工場での洗浄水として利用
- 井戸を何m掘ったら水が出てくるの?
- 本当にこの場所で水が出るの?
- 水質は大丈夫?
そんな疑問も東海ジオテックにお任せください!
地下水は土地によって、汲み上げられる水量や水質は様々です。
それらがお客様のご要望に添うものであることが一番なのですが、そうでない場合もあります。
弊社では、揚水設備の工夫や水処理など、お客様にとってより良い地下水利用方法をご提案することが可能です。農業用井戸さく井の実績豊富な当社なら、そんな疑問にもお応えいたします!
井戸工事実績エリアマップ
これまでに実施した主要な井戸工事の実施エリアです(2022年12月現在)。
井戸(さく井)の種類
掘井戸(丸井戸)
地下水脈に到達するまで直径1~2m程度、掘削中に壁が崩落しないよう、石やコンクリート等で壁を補強しながら掘削する方法で、昔からある「石積み井戸」など一般的なイメージに近い丸井戸です。
災害時などポンプが作動しなくなっても、ロープをつけたバケツなどで汲み出すことができる非常に便利な井戸です。
掘井戸(丸井戸)の主な用途
一般家庭、農業用、事務所、防災用など
打ち抜き井戸(打ち込み井戸)
打抜き井戸とは、表面に小さな穴が開いたパイプを地中の水脈まで打ち込み、地下水を採取します。
主に、地表近くの水脈を汲み上げるための井戸で、平均的な深さは5m~8m前後です。
狭い場所でも対応可能で工事も短時間で済み、工事の際に出る砂利や土も少ないので他の井戸に比べると手軽に井戸を掘ることが可能ではありますが、雨水などの影響を受けやすく、水質が安定しない事と水量が少ないという欠点があります。
打ち抜き井戸(打ち込み井戸)の主な用途
一般家庭、学校、事務所、工事現場、洗車場,畑、防災用など
ボーリング井戸(深井戸)
ボーリングマシーンで地中に穴をあけながらケーシング(井戸パイプ)を挿入し、硬い地層でも深い水脈まで掘り進めることができるため10m程度の浅井戸から、500mもある深井戸までの工事を行うことができます。ボーリング井戸は、ポンプを使って地下水を汲み上げます。深井戸は地表の影響を受けにくく、水質水量共に安定しやすいというメリットがあります。工場用水や消雪目的、ビニールハウスや畑などの農業用水、畜産用水、銭湯や学校など水を大量に使用する場所に用いられます
ボーリング井戸の主な用途
- 工場、消雪、ビニールハウス、畑、家畜
- 池、銭湯、学校、事務所、医療機関
- ショッピングモール など
井戸の掘削工法
ロータリー工法
掘削ロッドに先端ビットを取り付け、ボーリングマシンにて回転、掘りくずはビット先端から噴出する泥水を循環させ掘削する工法です。
ロータリー工法の特徴
- 水井戸として600m程度の大深度まで掘削可能
- 砂、砂礫、粘土などの未固結堆積層から岩盤まで幅広い地層に対応可能
- 掘削時の騒音振動が少ないため市街地でも対応可能
パーカッション工法
ワイヤーロープの先端に重量のあるビットを吊るし、地層に打ち付けることにより掘削する工法です。
パーカッション工法の特徴
- 泥水材料に粘土を使用するため仕上がりが良い
- 井戸掘削に特化した工法のため作業が単純で安価に掘削可能
ダウンザホールハンマー工法
(エアーハンマー工法)
掘削ビットをコンプレッサーから送った圧縮空気で振動させ地盤を粉砕掘削する工法です。
ダウンザホールハンマー工法の特徴
- 軟岩から極硬岩までの岩盤掘削において掘進率が高い。
- 泥水材料を使用しないため仕上がりが早い。
井戸のメンテナンス
こんな時はメンテナンスが必要です!
- 水量がすくなくなった
- 水垢が目立つ
- 水の臭いがきになる
- 異物が混じっている
- 砂が出る
- ポンプから異音がする
このような症状が出た場合は井戸のメンテナンスが必要です。
急に水が出なくなる前に、定期的な井戸メンテナンスを行うことをお勧めいたします。
井戸工事(さく井)に関するよくあるご質問
Q . 井戸水はどこでも出ますか。
井戸水が出るかどうかは地域によって様々です。地下水が得られる深度も10m程度の浅いものから数十mの深いもの、岩盤から取水する井戸であれば100mを超えるものもあります。弊社では豊富な既存データをもとに、利用目的に沿ったご提案ができます。
Q . 井戸を掘るのに周りに迷惑かける事がありますか。
井戸の掘削は周りの人々や環境に影響を与えることがあります。施工中は騒音や振動、粉じんの発生など周囲に迷惑をかけることがあります。施工時間の制限や防音対策、粉じん対策等を講じますが、影響をゼロにはできません。また、業務用で大容量の揚水することによって地下水位の低下や地盤沈下を引き起こすこともあり、近隣影響を及ぼすことがあります。そうしたことから井戸の掘削や揚水量に規制をかけている自治体もあります。
Q . 井戸を掘るスペースは?
工法によって異なります。掘削機械本体は大型のもので5m×10m程度のスペースが必要です。掘削のためにはほか発電機等の設備が必要となりますが、設置する位置を工夫することによりご要望に沿ったスペースで掘削のご提案ができます。ただし上空に架線や屋根などの障害物がある場合は掘削できません。
Q . いくらぐらいかかりますか?
井戸の掘削にかかる費用は、掘削する井戸の口径やなどによって異なります。小型掘削機で掘削する一般家庭向けの浅い井戸で数十万円、水量が必要な業務用の井戸で数百万かかる場合もあります。また、井戸水をくみ上げるポンプも必要となり、水量の少ないもので10~50万円程度、多いもので100万円を超えるものもあります。
Q . 飲める水ですか?
井戸水は、降雨等が地下に浸透することにより得られます。その際に地層のろ過作用により不純物が取り除かれていく一方、地層から地下水に溶け出す成分もあります。溶け出す成分にはカルシウムやマグネシウムなどの水のおいしさを示すものもあれば、鉄やマンガンなどの水を着色させるものもあります。また浅い帯水層ほど地表からの影響を受けやすく菌類などの検出、人為的な汚染物質の流出が地下水に影響を及ぼすこともあります。水質検査をすることにより飲用可能かどうかの判断をすることになりますが、たとえ飲用可能となった場合でも定期的な検査をお奨めします。