畜産業でこんなお悩みございませんか?
- 雨量現象による水源の枯渇
- 震災時に水がストップしてしまうのでは?と不安
- 水質に不安がある
- 家畜1頭あたりの水使用量が多く、水道代がかさむ
近年では能登半島地震において、断水や道路の寸断などの被害により、畜産農家において家畜に与えるえさや飲み水の確保が難しくなりました。
畜産用水とは
畜産用水は、畜産業における重要な生産基盤の一つで、家畜の飲用水をはじめ、畜舎の洗浄や冷却など、多岐にわたる用途で使用される水資源を指します。
農業用水は大きく3つに分類され、畜産用水の他に、稲作に必要な「水田かんがい用水」、野菜や果樹栽培に必要な「畑地かんがい用水」があります。
特に畜産用水は、家畜の生命維持に直結することから、水質や供給の安定性が特に重視される特徴があります。これら3種の用水は、日本の食料生産を支える重要な資源として、適切な管理と利用が求められています。
農業用水だけに頼らない!井戸水で畑に使える水源を確保
農業用水に井戸を使用するメリット
畜産業において、水は家畜の生命維持に直結する重要な資源です。
特に大規模な畜舎や養鶏場では、安定した水源の確保が事業継続の絶対条件となります。
そこで注目されているのが井戸水の活用です。
井戸水の最大の利点は、その安定性にあります。
水道水と異なり、井戸水は年間を通じて水量や水温が一定に保たれます。これにより、災害時や渇水期でも、家畜への安定した給水が可能となります。特に深井戸から汲み上げる水は、地表の環境変化の影響を受けにくく、畜産農家にとって信頼できる水源となっています。
さらに、井戸水は適度なミネラルを含んでいるため、家畜の健康維持に寄与します。
これは、生産性の向上や家畜のストレス軽減にもつながる重要な要素です。井戸水の利用には、他にも様々なメリットがあります。例えば、水温が年間を通じて安定しているため、夏場の冷却コストや冬場の加温コストの削減が期待できます。
また、水源が畜舎に近いため送水に係るエネルギーも最小限に抑えられ、断水のリスクも大幅に低減できます。
経済性
地下水の利用により、水道料金の削減を図ることができます。
利用時にかかる電気代等を除けば他に費用はかかりません
省エネ(地中熱利用)
地下水温は一年を通じてほぼ一定という特徴があります。この熱を効率的に利用する事で、空気熱源を利用したエアコンより月々の電気代を節約する事ができます。
防災井戸としての役割
さらに、災害時の利用価値も高いです。
地震などの災害時、水道管が被害を受けても、垂直に掘られた井戸は影響を受けにくいため、貴重な水源となります。
活用用途
- 家畜の飲用水
- 畜舎の衛生管理
- 搾乳施設の洗浄
- 畜舎の清掃・消毒
- パーラー設備の洗浄
- 環境制御
- ミスト冷房システム
- 畜舎内の温度管理
- 防塵用散水
- 暑熱対策用散水
- 発酵飼料の水分調整
- 堆肥化施設の散水
- 井戸を何m掘ったら水が出てくるの?
- 本当にこの場所で水が出るの?
- 水質は大丈夫?
そんな疑問も東海ジオテックにお任せください!
地下水は土地によって、汲み上げられる水量や水質は様々です。
それらがお客様のご要望に添うものであることが一番なのですが、そうでない場合もあります。
弊社では、揚水設備の工夫や水処理など、お客様にとってより良い地下水利用方法をご提案することが可能です。畜産用井戸さく井の実績豊富な当社なら、そんな疑問にもお応えいたします!
井戸工事実績エリアマップ
これまでに実施した主要な井戸工事の実施エリアです(2022年12月現在)。
井戸(さく井)の種類
掘井戸(丸井戸)
地下水脈に到達するまで直径1~2m程度、掘削中に壁が崩落しないよう、石やコンクリート等で壁を補強しながら掘削する方法で、昔からある「石積み井戸」など一般的なイメージに近い丸井戸です。
災害時などポンプが作動しなくなっても、ロープをつけたバケツなどで汲み出すことができる非常に便利な井戸です。
掘井戸(丸井戸)の主な用途
一般家庭、農業用、事務所、防災用など
打ち抜き井戸(打ち込み井戸)
打抜き井戸とは、表面に小さな穴が開いたパイプを地中の水脈まで打ち込み、地下水を採取します。
主に、地表近くの水脈を汲み上げるための井戸で、平均的な深さは5m~8m前後です。
狭い場所でも対応可能で工事も短時間で済み、工事の際に出る砂利や土も少ないので他の井戸に比べると手軽に井戸を掘ることが可能ではありますが、雨水などの影響を受けやすく、水質が安定しない事と水量が少ないという欠点があります。
打ち抜き井戸(打ち込み井戸)の主な用途
一般家庭、学校、事務所、工事現場、洗車場,畑、防災用など
ボーリング井戸(深井戸)
ボーリングマシーンで地中に穴をあけながらケーシング(井戸パイプ)を挿入し、硬い地層でも深い水脈まで掘り進めることができるため10m程度の浅井戸から、500mもある深井戸までの工事を行うことができます。ボーリング井戸は、ポンプを使って地下水を汲み上げます。深井戸は地表の影響を受けにくく、水質水量共に安定しやすいというメリットがあります。工場用水や消雪目的、ビニールハウスや畑などの農業用水、畜産用水、銭湯や学校など水を大量に使用する場所に用いられます
ボーリング井戸の主な用途
- 工場、消雪、ビニールハウス、畑、家畜
- 池、銭湯、学校、事務所、医療機関
- ショッピングモール など
井戸の掘削工法
ロータリー工法
掘削ロッドに先端ビットを取り付け、ボーリングマシンにて回転、掘りくずはビット先端から噴出する泥水を循環させ掘削する工法です。
ロータリー工法の特徴
- 水井戸として600m程度の大深度まで掘削可能
- 砂、砂礫、粘土などの未固結堆積層から岩盤まで幅広い地層に対応可能
- 掘削時の騒音振動が少ないため市街地でも対応可能
パーカッション工法
ワイヤーロープの先端に重量のあるビットを吊るし、地層に打ち付けることにより掘削する工法です。
パーカッション工法の特徴
- 泥水材料に粘土を使用するため仕上がりが良い
- 井戸掘削に特化した工法のため作業が単純で安価に掘削可能
ダウンザホールハンマー工法
(エアーハンマー工法)
掘削ビットをコンプレッサーから送った圧縮空気で振動させ地盤を粉砕掘削する工法です。
ダウンザホールハンマー工法の特徴
- 軟岩から極硬岩までの岩盤掘削において掘進率が高い。
- 泥水材料を使用しないため仕上がりが早い。
井戸のメンテナンス
こんな時はメンテナンスが必要です!
- 水量がすくなくなった
- 水垢が目立つ
- 水の臭いがきになる
- 異物が混じっている
- 砂が出る
- ポンプから異音がする
このような症状が出た場合は井戸のメンテナンスが必要です。
急に水が出なくなる前に、定期的な井戸メンテナンスを行うことをお勧めいたします。
井戸工事(さく井)に関するよくあるご質問
Q . 井戸水はどこでも出ますか。
井戸水が出るかどうかは地域によって様々です。地下水が得られる深度も10m程度の浅いものから数十mの深いもの、岩盤から取水する井戸であれば100mを超えるものもあります。弊社では豊富な既存データをもとに、利用目的に沿ったご提案ができます。
Q . 井戸を掘るのに周りに迷惑かける事がありますか。
井戸の掘削は周りの人々や環境に影響を与えることがあります。施工中は騒音や振動、粉じんの発生など周囲に迷惑をかけることがあります。施工時間の制限や防音対策、粉じん対策等を講じますが、影響をゼロにはできません。また、業務用で大容量の揚水することによって地下水位の低下や地盤沈下を引き起こすこともあり、近隣影響を及ぼすことがあります。そうしたことから井戸の掘削や揚水量に規制をかけている自治体もあります。
Q . 井戸を掘るスペースは?
工法によって異なります。掘削機械本体は大型のもので5m×10m程度のスペースが必要です。掘削のためにはほか発電機等の設備が必要となりますが、設置する位置を工夫することによりご要望に沿ったスペースで掘削のご提案ができます。ただし上空に架線や屋根などの障害物がある場合は掘削できません。
Q . いくらぐらいかかりますか?
井戸の掘削にかかる費用は、掘削する井戸の口径やなどによって異なります。小型掘削機で掘削する一般家庭向けの浅い井戸で数十万円、水量が必要な業務用の井戸で数百万かかる場合もあります。また、井戸水をくみ上げるポンプも必要となり、水量の少ないもので10~50万円程度、多いもので100万円を超えるものもあります。
Q . 飲める水ですか?
井戸水は、降雨等が地下に浸透することにより得られます。その際に地層のろ過作用により不純物が取り除かれていく一方、地層から地下水に溶け出す成分もあります。溶け出す成分にはカルシウムやマグネシウムなどの水のおいしさを示すものもあれば、鉄やマンガンなどの水を着色させるものもあります。また浅い帯水層ほど地表からの影響を受けやすく菌類などの検出、人為的な汚染物質の流出が地下水に影響を及ぼすこともあります。水質検査をすることにより飲用可能かどうかの判断をすることになりますが、たとえ飲用可能となった場合でも定期的な検査をお奨めします。